まわりの子と比べて言葉の遅れが気になったり、発音(活舌)が気になったり、そんな子のフォローをしてくれる言語外来というものがあるのをご存知ですか?
うちの子もうすぐ3歳になるのにママとブーブしか話さなくて。
近所の同い年の子と比べると言葉が遅いなって思ってたんだよね。
その言語外来ってなに?どんなことするの?
言語外来では言語聴覚士さんがその子に合わせた内容で訓練してくれます。
わが家では長男が3歳児検診で話す言葉が少なかったのがきっかけで言語外来に5歳まで通いました。
それから発達がゆっくりな長女も3歳頃から7歳になった今も言語外来に通っています。
子育てをしていると言葉の遅れって特にまわりと比べられやすい事だし
心配になる方も多いんじゃないかな?
1人で悩まないで、かかりつけの小児科や集団検診などでも相談してみるといいね!
話す言葉が少なくて少しでも気になったらまわりの意見を聞いてみることをお勧めします。
これを読むことでお子さんの言葉に対して不安になられている方が、少しでも前向きに明るい気持ちで育児に向き合えたらと思います。
また言語外来に通った一例として皆さんの参考になればと思います。
【はじめに】
これは個人の経験に基いた内容であり、実際にかかる病院や言語外来によって内容が異なる場合があります。
あくまでもひとつの例として、ご理解頂きお読みください。
どんなことをするの?
始めは耳鼻科医で聴覚に問題がないか検査しました。
検査してみると聴こえの方で不都合が見つかる場合もあるようです。
その後担当の言語聴覚士さんがついてカウンセリングしてくれました。
現在話せる単語、話せないけど理解はしている言葉がいくつあるか確認したり、普段どんな遊びをしているかお子さんの日常生活のことや言葉以外の発達のことを共有しました。
その後おままごとや車などその子の好きな遊びを通して、お子さんへの話しかけ方を具体的に教えてくれたりします。
そこでお勧めされたその子に合わせた具体的なフォローの仕方を家でも実践していくことで言葉や発音を伸ばしていきました。
プロの目で見てくれる安心と、
具体的に教えてくれると実践しやすくなるね!
筆者の子供の例も簡単に見てみよう
【 例①長男の場合 】
■通うことになったきっかけ
→3歳児検診のとき話せる言葉の数が少なく言語外来を紹介された。
■どんなフォローをしたか
【外来時】
→先生との遊びの中で言葉をインプットさせてあげる。
食べ物カードや乗り物カードで「これなーんだ?」と名前をあてるゲーム
【家庭内】
→日常生活の会話で単語をインプットさせてあげる。
買い物時は「大きいスイカがあるよ~」など実物を見ながら言葉をインプットできるいい時間。
アレコレを言わないようにして会話するのもおすすめされた。
例「それちょうだい」→「机の上にあるミカンちょうだい」
■通った頻度
→月に1回程度1時間程
■いつまで通ったか
→3歳から4歳頃(約1年半)
「5歳を過ぎて就学前に気になる発音があるようならまた相談にきて下さい。」と言われ、特に気になることもなかったので長男の言語外来はこれで終了となりました。
少し言い方を変えたり、日常の中での声掛けを意識するだけでも違うんだね!
通いだして終了するまで1年半か~お疲れさまでした!
【 長女の場合 】
■通うことになったきっかけ
→出生時からNICUに入ったり低身長児で通院していたが、聴力検査で再検査となり耳鼻科に定期検診に通うことに。
3歳頃に言語外来をすすめられ通う事になった。
■どんなフォローをしたか
【外来時】
→長男と同様に物の名前のインプット、長女の場合は発育も遅れていたので相談に対し家庭でできる練習の仕方を教わった。
(例・ストロー飲みができない→紙パック飲料で練習)
(例・シャボン玉が吹けない→ラッパなどの吹いたら音の出るオモチャで練習)
【家庭内】
→絵本、タッチでしゃべるはじめて図鑑、おままごと、お散歩、など単語を織り交ぜながら言葉や発達の遅れのフォロー。
その後ある程度言葉を覚えてくると、次は発音の問題が。
【外来時】
→発音の練習にはひらがなカードや知ってる言葉を増やすため動物カードや乗り物カードなどで名前あてゲームをした。
【家庭内】
苦手な発音の単語が書かれたプリントをもらい音読練習
ひらがなを書く練習をしながら発音し、形と音を一致させる練習。
カ行の練習にはゴロゴロうがい、サ行にはストローを使って正しい音を出せるように練習。
一字ずつきれいに発音できる音を増やしていきました。
■通った頻度
→言葉の時は月に1回・発音練習になってから2週間に1回(1時間程)
■いつまで通ったか
→現在も通っている。
通常は小学生になると終了するらしいが、まだ聞き取りにくい音があり必要性が高かったので継続中。
長女ちゃんの場合は元々発育もゆっくりだったから
言葉以外のことでもとても助けられたんだね!
費用は?
私の場合は自治体の子供医療費が適用されて500円でした。
私の住む地域はこども医療費の窓口負担が上限500円なので、言語外来のときも毎回500円です。
子育て世帯に優しいと嬉しいね!
通って良かったこと
・日々子供との触れ合い方の参考になった。
・言葉のことだけでなく子育てのことでも相談できた。
・遊びを通して行うので子供も嫌がらずに楽しく通えた。
・成長の後押しになった。
日々子供との触れ合い方の参考になった。
例えば、あれ、それをやめて物の名前を使うこと。
会話の中にたくさん単語を入れてあげること。
「それとって」、とか言ってたわ
「机の上に置いてある青いコップとって」
と言うようにしたらいいと思うよ!
じゃあ散歩中に後ろから車が来たら?
いつも「危ない!」って言って道の隅で止まるんだけど。
「後ろから赤い車が来て危ないから道の隅で止まろうね」
って行動も言葉にしてあげるといいね!
なるほど~
今まで言葉を省略してたことに気づいたわ!
言葉のことだけでなく子育てのことでも相談できた。
子供の発達状況も確認するので、トイレトレーニングのことや食べ物の好き嫌い、𠮟り方などその時に困っていることを何でも相談にのってくれました。
そのおかげで育児に対して気持ちが軽くなりました。
遊びを通して行うので子供も嫌がらずに楽しく通えた。
「今日は言語の日だよ」と言うと「あとぶとこ?いくー!」(遊ぶとこ?行くー!)
という感じで嫌がらずに通ってくれました。
何度も通っていると言語外来の中でもお気に入りのオモチャができて行く楽しみになっているようでした。
成長の後押しになった。
言語外来に通ってなかったとしても今のように話せるようになったのでは?と思う時もありました。
ですがお家にないオモチャで遊んだり、家族以外の大人と1対1で遊んだりする経験が子供にとっては成長の後押しになったと思います。
それに私自身も自分になかった考え方に気づかされて、とても参考になりました。
言語外来に行くのを迷っている方へ
わが家の場合2人とも言語外来のおかげで言葉も発音も良くなりました。
少しでも気になるならまずは相談してみるといいかもしれません。
早くにまわりの大人が支えてあげることで、少しでもその子のためになり、
一緒に考えてくれる人が1人でも多くなるほうがパパママにとっても心強いと思うのです。
ちなみに長女が小学校へあがるとき、体が小さいのと発達も少し遅れていたので一般の小学校で大丈夫なのか悩んでいました。
その時にも進学について色んなことを教えてくれて、どうしたら彼女にとって良い小学校生活を送ることができるのか決めるときにもとても心強かったです。
通院するというのは一つ大変なことではありますが、後から後悔しないために、自分も納得できる選択をしてあげてくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう!
またね!
コメント